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2023年度 国立天文台・サマースチューデントの記録
夏の真っ盛り、8月16日から9月1日にかけての約二週間、サマースチューデントとして3名の学部生(うち2名が3年生、1名は2年生)を受け入れました。
事前の打ち合わせもありましたが、その後勉強の進展にともなってそれぞれの興味のあるテーマが明確化し、
・Oさん 「進化モデルを用いた星団の年齢推定」
・Tさん 「進化モデルを用いた白色矮星の自転速度の推定」
・Wさん 「大質量星コアの重力崩壊メカニズム」
に関する小研究を行うことになりました。
天文台での二週間はおおむね次のように過ごしていたようです:
・はじめの4−5日 :文献調査・コードの走らせ方の習得
・〜ー10日目 :数値計算の実行・自分でも簡単なコード作成
・〜ー15日目 :結果の解析・解釈(+発表スライドづくり)
・最終日 :成果発表会
二週間は長いようで短く、基礎的な事項の確認からはじめて自分のコードを作成などするとあっという間に時間が過ぎてしまうようでした。三人の得意な分野をいかして和気藹々と作業している様子が伺えました。
発表中の様子を紹介します:
Oさん 「進化モデルを用いた星団の年齢推定」

プレアデス(すばる)をはじめとする星団について、HR図にあらわれるターンオフ形状に基づいた年齢推定を行いました。簡単な恒星進化モデルも自作しました。
Tさん 「進化モデルを用いた白色矮星の自転速度の推定」

恒星進化コードHOSHIの機能をフルに活かして、中質量の星の中心に 形成される白色矮星が進化の過程でどのような自転速度を獲得するかを調べました。
Wさん 「大質量星コアの重力崩壊メカニズム」

大質量星の中心コアは進化の最期に重力的に不安定になり崩壊します。そのメカニズムについて、自分で書いた状態方程式のコードを用いて解析しま した。
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